青といってまず連想するのは、空、海、水といったところでしょうか。 古来より、貴族の間では紫色が愛好されてきましたが、 一般大衆のレベルでは生活に身近なこの系統の色が好まれてきた経緯があります。 その傾向は、今日にも引き継がれ、戦後、アメリカから入ってきたジーンズが男女を問わずこれまで普及したことからも、 また学校や会社の制服に青系統の色が多く使われていることからも、それはうかがえます。
新橋色(しんばしいろ)C=67,M=4,Y=26,B=0 #65B2BE 新橋とは東京の新橋のことですが、明治時代のおわりごろ新橋の芸者がこの色の着物を愛用して、 それが世間にも流行したことから色名としてこう呼ばれるようになりました。 緑みのある青ですが、従来の天然染料ではなく、欧米から導入された化学染料によって染められたこともあって、 そのハイカラな感覚が当時の人にはとても新鮮に感じられたようです。
浅葱色(あさぎいろ)C=96,M=26,Y=32,B=3 #007996 葱(ネギ)の若芽にちなんだ色名ですが、実際は緑味がかった青色です。 藍染めを薄く染めることによって自然と緑色ぎみになってこの色になったようです。 昔の絹織物は素材に黄味がかなり残っており、 藍染めが薄ければどうしても緑がかってしまうものだということです。
水浅葱(みずあさぎ)C=45,M=4,Y=14,B=0 #9DCAD6 もともと浅葱色が薄く染めた藍染めですから、それをさらに薄く水色がからせたのがこの色です。
花浅葱(はなあさぎ)C=88,M=28,Y=26,B=38 #18566D かなり鮮やかな青色です。浅葱色は、緑がかった青ですが、この色はほとんど緑味は感じられません。 キモノの染色として用いられるようになったのは、江戸時代の終わり頃と割と最近になってからです。
水色(みずいろ)C=45,M=0,Y=6,B=0 #9BD1E8 その名のとおり水の色を模した色です。今でも普通に使われますが、 万葉時代には水縹といわれていたのが、平安時代に水色と呼ばれるようになりました。 江戸時代には夏の着物の色として愛用されました。
甕覗(かめのぞき)C=32,M=0,Y=14,B=0 #BCDDDE 藍染めのごく薄く染めた青色がこの色です。藍染めというのは布を何度も瓶に浸けては取り出し、 また浸けるということを繰り返してだんだん濃い青に染めていくのですが、 ちょっとだけ浸すという意味で別名「覗色(のぞきいろ)」とも呼ばれるちょっとおもしろい色名です。
縹色(はなだいろ)C=88M=62,Y=18,B=0 #365587 藍の単一染めによる青色。花田色とも書かれ、またそれを略して花色とも言われることがあったようです。 奈良時代から使われた古い色名です。 平安時代には布や紙の色としてかなり普及していたようで当時の文学にもしばしば登場します。
藍色(あいいろ)C=100,M=76,Y=20,B=43 #032548 藍染めの青に黄を加えた緑味の青のことです。言葉としては古いのですが、 近世以降はいりいろな色の青みづけとして藍が用いられるようになりました。
褐色(かちいろ)C=87,M=76,Y=0,B=72 #15162E 今日では、褐色の肌と言ったりするように、「かっしょく」と読んで赤茶色のことを指しますが、 昔は「かちいろ」または「かちんいろ」と読んで、紺よりさらに濃く暗い青色のことでした。 「かちいろ」すなわち「勝色」ということで、縁起を担いで武将たちに愛好されました。 中世の軍記ものには、この色の直垂をきた武将がよく登場します。
紺色(こんいろ)C=100,M=90,Y=30,B=53 #0E1531 赤みを含んだ濃い青色のことです。今日でも普通に使われる色名ですが、 古くから庶民大衆に最も親しまれた色といえます。 後には紺屋(こうや)といえば染屋のことをいうようになりました。 今でも学校や企業の制服としても一般的に使われるポピュラーな色です。
紺青色(こんじょういろ)C=86,M=55,Y=0,B=70 #14233C 青味がかった紺色ですが、群青色と同じくもとは顔料として用いられた色です。
鉄色(てついろ)C=97,M=80,Y=73,B=40 #19242C 緑色がかった暗いめの青色のことです。 その堅実な色感からか、商店の番頭さんらの前掛けの色として使われたようです。
空色(そらいろ)C=50,M=0,Y=3,B=0 #8FCCEB 晴れた空の色のような、明るい青色のことです。 今でも普通に使われるこの色名が一般色として使われるようになったのは、 案外新しく、江戸時代に入ってからのことのようです。
瑠璃色(るりいろ)C=97,M=74,Y=0,B=0 #163E86 仏教では古くから七宝(しっぽう)と呼ばれた七種の宝物がありました。 瑠璃は宝石の一種で、金、銀、珊瑚、琥珀などと並んで、その七宝の一つです。 それぞれが、その鮮やかな色に特色があるのですが、そのなかの青いのが瑠璃です。 その瑠璃に似た紫味の冴えた青がこの色です。古くから、美しい色の代表として使われてきました。
群青色(ぐんじょういろ)C=90,M=71,Y=0,B=0 #444c98 紫味を含んだ明るい青色です。染色の色というよりは、 岩絵具などの顔料の色として用いられることが多く、 絢爛豪華な安土桃山時代の障壁画などに鮮やかな青色を表現するために用いられました。